「モネルの書」訳出の試み


独訳をもとにして、「遠野物語」の文体で「モネルの書」を訳してみたい、と前に書いたと思うが、これが無謀な試みであることはやってみてすぐにわかった。私が柳田国男の真似をするなんて一万年早い。それに独訳にもやはり誤訳はあるので、これをもとにするのはあまり意味がないことにも気づいた。

しかし中断したままになっている「少女愛文学」を補う意味でも、これは自分なりに訳しておきたいと思ったので、訳しやすい第三部からはじめることにした。これが終ったら第二部、それから第一部というふうに逆順でやりたい。第一部は翻訳至難である。意味をとるだけなら簡単だが、まともな日本語にするのがやっかいなのだ。

ぜんぶ訳しおえたらもとの順に並べかえてアップするつもり。挿絵も入れて絵本のようにするという手もある。こちらのページでやっているので、興味のある方はどうぞ。二日か三日にひとつというペースで訳していく予定です。


(追記、2010年3月1日)
下記のページにまとめましたのでよろしくお願いします。