2011-06-01から1ヶ月間の記事一覧

手塚アニメとわたし

というエッセイ風の恥ずかしいタイトルをつけてみたが、まともなエッセイを書くつもりはない。というのも、私は手塚アニメの絶大な影響のもとに育ったと自分では思っているけれども、よくよく考えてみると、それらアニメの筋も、おおざっぱな内容も、セリフ…

ネット上の詩論ふたつ

子供のころから詩が苦手で、いまだに詩というものがよくわからない。しかしわからないなりにも好きな詩と嫌いな詩とどうでもいい詩との区別はつく。それだけ区別がついていれば十分じゃないか、と思うが、問題は「好きなのにわからない」という場合である。…

性懲りもなく

ブログを新設する。ここ一週間ほどそっちにかかりきりだった。検索よけのためにいろいろと工夫したつもりだったけど、検索エンジンというのは予想以上に強力で、特定のワードで検索するとあっさり出ちゃうんだよなあ……困ったことだが仕方がない。まあ、ほん…

ストラヴィンスキー「春の祭典」

あまり好きになれなくて敬遠していた「春の祭典」だが、どういうわけかこのところすっかりはまってしまい、毎日のように聴いている。「春の祭典」なんてつまらんじゃないか、というのが口癖だったのに、この変化はどうしたことだろう。もしかしたら、緩慢な…

夏目漱石「草枕」

「草枕」もまだ読んでなかったのか、と呆れられるかもしれないが、私の未読の漱石は多い。むしろ読んだもののほうがはるかに少ない。それにはちょっとした理由があるのだが、その話はまたいつかすることにして、この「草枕」。これは小学生のころ買ってもら…

「詩王」といえば

大正時代にそんな題の詩の雑誌(同人誌?)があったらしい。その同人の一人に矢野目源一がいて、処女詩集「光の処女」を出した。これは古書業界ではつねに高価で売買されるもののひとつだが、内容はそんなに大したことはなくて、どっちかというとしょぼい詩…

詩王とは何か

フランスの詩人に贈られる称号「le prince des poètes」につい… / ルコント・ド・リ… - 人力検索はてな 私は「詩王」という訳語しか知らないのだが、どうやらあまり一般的でもないらしいね。たしかに仏ウィキペディアでも扱いは軽いし、おそらく桂冠詩人ほど…

ドストイェーフスキー「二重人格」

ドストエフスキーの第二作で、発表当時からあまり好評ではなかったらしい。しかし二十五歳ですよ、作者がこれを書いたのは。それだけでも私なんかはうーんと唸ってしまう。この作品はたしかに世評のとおり冗長かもしれないが、退屈ではまったくない。じっさ…

アムステルダム運河にて

久しぶりにアーメリングのCDを聴いていて、前から好きだった「アムステルダム運河にて(Aan de Amsterdamse grachten)」をyoutubeにアップしようかな、と思ったらすでにだれかが上げていた(多謝!)。 youtubeにはほかにもこういう楽しい動画(動かないが…

屍体2793ツイートにて死す

ツイッターだが、もう何ヶ月も更新していないのに、ときどき新規フォローの通知がくる。まあたしかにプロフィールページをぱっと見ただけでは何ヶ月更新がないとかそういうことは分りにくい。事実上の死に体なのだが、必ずしもそうは見えないらしい。という…