2008-03-01から1ヶ月間の記事一覧

マリオ・プラーツ「官能の庭」

前にドイツに注文していたのが到着(S.フィッシャー書店、1988年)。届いた本を見て、ちょっと意外な気がした。というのも、この本の邦訳(ありな書房)を前に本屋でみたときは、値段が高いこともあって、ずいぶん浩瀚な書物といった印象があったから…

丸型時計と砂時計、つけたり詩と哲学

ボードレールは時間の脅威を時計に託して歌った。ここで彼が念頭においているのはチクタクと時をきざむふつうの時計。その針や音が彼には脅迫的なものに思われたらしい。しかしふつうの時計はいうまでもなくそんなにこわいものではない。それは時間を円環的…

詩人ではない人間が詩を書く方法

ヨーロッパの伝統的な芸術の分類法に、建築、音楽、絵画、彫刻、文学、演劇の六つにわけるというのがある。七番目が二十世紀になって発達した映画で、八番目以下もあることはあるが、それらは多かれ少なかれハイブリッド種に属する。ところで、こうやって芸…

学校からパソコンを一掃せよ

「奔馬酔淮南」*1で検索していると、こんなページに連れ出された。自慰行為といってもどういうことをしていたのか不明なのでなんともいえないが、小学生なのでまさか射精には至っていないと思われる。この記事を読んでおかしくてたまらないのは、回答が判で…

「駆使」の意味

鈴木信太郎訳「悪の華」に、「大自然がお前(ボードレールの恋人)を駆使して天才一人を捏ね上げる時」という詩句がある。こういう場合の「駆使」をどう解すべきか。そのあとに「お前を道具に利用して」といいかえてあるから、そういうふうに解すべきなのだ…

省察

何時間寝ても眠く、頭の疲れがとれない。この気持のわるさはいったいなにごとだろう。いろいろと思い当たる節はあるが、やっぱりいちばんの理由はパソコンから発する電磁波を浴びつづけていることではないだろうか。電磁波の脳に及ぼす影響なんてトンデモに…