2007-03-01から1ヶ月間の記事一覧

「ハイドン歌曲集」

アメリンクとデムスによる録音(1980年、フィリップス)。アメリンクの歌をきくたびに、ボードレールの詩句を思い出す。「婀娜として おお たをやかの魔女、きみが若さを飾るくさぐさの色香をわれは語らむか、子供らしさと爛熟の融けて凝りたるきみが美を…

ジャック・ブルース「シングス・ウィ・ライク」

njkさんからジャック・ブルースの「シングス・ウィ・ライク」について書いてほしいというリクエストがあったので、この機会に少し書いておこう。このレコードと出会ったのは、二十代の終わりごろ、某中古屋でのことだ。マクラフリンが参加しているというので…

現象学について

新田義弘氏の「現象学と解釈学」(ちくま学芸文庫)を少しずつ読んでいる。読了するのにあと数日はかかりそうなので、ここでちょっと現象学について思うところをメモしておく。現象学の魅力とはなんだろうか。私見によれば、それはまず名称のカッコよさにあ…

LPの思い出

思い出といっても、LPは子供の私には高くてなかなか買えなかった。だいたい近所のレンタル屋さんで借りてカセットに録音して聴いていたのが多い。だから家にあるLPも数は少なくて、LPラック1ケースにちょうどおさまるくらい。いまはCDしか聴かない…

デイヴィッド・スレイド「ハードキャンディ」

レンタルショップのカードの更新のついでに借りてきたもの。たまには新作を、と思って借りてみた。一部では評判になっていたらしいのでちょっとは期待したが、たいしておもしろくもない。評価でいえば星二つくらい。アマゾンのレビューを見ると、どれもうま…

「トルヴェールとトルバドゥール」

ハルモニア・ムンディのセンチュリーシリーズの一枚。内容がつまらないわけではけっしてないけれども、いざ感想を書こうとすると筆がすすまない。データ的なことを記すのはめんどくさいし(それにたぶんだれも読まない)、ブックレットの解説を紹介するほど…

沓掛良彦「トルバドゥール恋愛詩選」

前に言及したハルモニア・ムンディの「トルバドゥールとトルヴェール」(センチュリー#4)だが、やっぱり気になって購入してしまった。ちょっと作りすぎの感は否めないものの、聴いて楽しめるという点ではすばらしい出来だと思う。しかし、これが音にきく…

60年代後半のポップス

ビートルズをBGMに使っているところ(食堂やレストランなど)はいまでも多いみたいだ。この前も別々の店でたてつづけに二度聞かされた。この息の長さをどう考えるか。彼らが解散してからすでに37年、その活動期間を考えると、ほぼ半世紀も昔の話だ。そ…