2009-02-01から1ヶ月間の記事一覧

関口存男ドイツ語教

「関口存男の「冠詞」という三巻本が復刻版で出たらしいが、一冊が5万円もする」 「5万円かぁ。そんな値段をつけて、いったいだれが買うんだろうね」 「さあね。でも関口には信者のような人がいまでもいるみたいだから、そういう人は買うんじゃないかな。…

エリー・アメリンク「歌の翼に」

フランツさんのところで、今日がアメリンクの76回目の誕生日だったことを知った。そこで自分でもなにか書いて彼女の記念日を寿ぎたいと思った。さて何について書くか、と迷ったが、もう長いこと書こう書こうと思いながらのびのびになっているCDがあるの…

フェラーラ・アンサンブル「パヴィアの甘美なる城館にて」

1998年に仏ハルモニア・ムンディから出たCD(原題:En doulz chastel de Pavie)。副題に「1400年前後のヴィスコンティ家の宮廷における歌曲集」とあるように、なんらかのかたちでヴィスコンティ家と関わりのあった芸術家の曲があつめられている。…

生田耕作・坂井輝久「洛中洛外漢詩紀行」

1994年に人文書院から出た本。名高い(?)仏文学者の名前が出ているけれども、彼は本書が世に出るきっかけをつくっただけで*1、直接的にはたぶんなにもしていない。原稿はすべて坂井氏が書いたものと思われる。ならば坂井氏の単著として出せばいいよう…