筐と筺


http://d.hatena.ne.jp/comc/20080411/1207909587

comcさんがどういうことを問題にされていたのかわからないが、とりあえずこの字について調べてみると、「筺」の字は「諸橋漢和」(収録字数の多いことをもって鳴る辞書)には出ていない。あと、手持ちの漢和辞典二冊にも出ていなかった。

いっぽう、竹かんむりの下の部分をみると、諸橋漢和には「匡」のほかに、函がまえに玉と書く字が出ていて、これは音「キョク」とあった(意味は匣に同じ)。

これでいくと、筺はキョウではなくてキョクと読むのが正しいのだろうか。いや、筺は筐の俗字らしいから、たぶんだれかが王の部分に点を打って玉としただけで、そこに深い意味はなさそうだ。

将棋で王を玉とするのには意味があるが、筐を筺と書くのにはとくに意味がない。意味がないなら筐に統一したらよさそうなものなのに、なぜかJISコードにはこの二つが登録されている。

どうも解せない話ではあります。