ベレン「官能の貯蔵器」


ベレン(Belen)ことネリー・カプラン(Nelly Kaplan)が La Jeune Parque という本屋からアンドレ・マッソンの挿絵つきで出した短篇集(1966年)。これを紹介したいと思ったが、あまりうまくできそうもないので、そのなかの一篇を見本として訳すことにした。

食肉系吸血鬼的女流作家と私が勝手に命名している一群の作家のあいだでベレンの占める位置づけは?といえば、残念ながらあまり高くはないみたいだ。星新一の女性版といったらいちばんぴったりするだろうか。