漢語を和語に


会社で研修をふたつ受けた。その内容のうち、ちょっとおもしろいと思ったのは、「漢語を和語に」、一名「「ご」を「お」に変える」というtip。例をあげれば、「ご着席ください」のかわりに「どうぞお掛けください」ということ。

これには私も賛成だ。

漢語というのは基本的に文章語である。それを会話にもちだしてこられても、耳できいただけではわからないことがままある。やまとことばを使うに若くはない。

ところで上の例だが、では「ご起立ください」はなんというのだろうか。「どうぞお立ちください」ではおかしくないか。

私にはどうもおかしくきこえる。そうきこえる自分がおかしいのかもしれないが。

「どうぞお立ち上がりください」ではちょっとくどいし、まるで決起をうながしているようだ。

その場で講師に突っ込みをいれなかったことをいまごろ後悔している。