女性と哲学──はてなダイアリーの周辺


ちょっと前のエントリで「哲学をやる女性が少ないのはなぜか?」というのがあった。そういわれてみれば、女性の哲学者というのはほとんど思い浮かばないし、いわゆる「哲学」に興味をもっていそうな女性はまわりを見渡しても一人もいない。

ところで、現在人気の記事にあがっているエントリで、小学二年生の女の子の作文を紹介しているのがある。これを読んで、女性がなぜ哲学に縁がないのか、なんとなくわかったような気がした。

それは、端的にいって、女性が生得的に「本質諦視」(フッサールの用語)ができるからではないか。ものごとをありのままにはっきりと見据える視向をもっているからではないか。

自分のまわりにいる女性で「頭がいいな」と思える女性は、ほとんどすべてこのまっすぐな視向の持主だ。こういうひとには哲学は不要だろう。ましてや哲学書を読む必要なんてさらさらない。哲学とは本質に達するための壮大な迂回路にほかならないからだ。

もっとも、そういう女性なりの思い込みのきつさ(自己客観的な視点の欠落)には閉口させられることもないではないが……