10年前の日記

sbiaco2007-02-16



机のなかを整理していたら、むかし作ったフロッピーが何枚か出てきた。10年近くも前のものなので、ラベルに書かれているタイトルを見ただけでは、どんな内容なのかまったく見当がつかない。なにが書いてあるのかちょっと見てみようと思って読みはじめたら、おもしろくてついつい読みふけってしまった。

おもしろいというのは、内容がすぐれていて興趣があるということではない。そのころの自分の幼稚さがばかばかしくておもしろいのだ。しかし、なかにはとうに忘れてしまったようなことが克明に書かれているものもあって、やはり記録というのは無駄ではないなと思ったりもした。いずれにせよ、当人にはおもしろくても、とても人前に出せたものではない。これはまさに精神の恥部の記録だ。

しかし、いま書いているこの日記だって、10年後の自分が読んだらたぶん同じような感想をもつと思う。それは時間の作用だから、いまの自分にはどうしようもないことだ。

さて、そんな古い記録のなかに、シェリーの詩を上田敏ふうに翻訳したものを発見した。これはかつて某サイトの管理人の方のご好意でそのページに載せてもらったことがある。あまり人目にふれないと思われるので、ここに再録して訪問者のご笑覧に供することにしよう。