上巻の感想でミシュレのことをロマネスクと書いたが、下巻にいたってその傾向はますます強まる。下巻(正確には「第二の書」)の半分ちかくを占めているのは、1730年前後にツーロンで起こったカディエール事件だ。これはもうほとんどミシュレ版「罪と罰…
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